2007年11月08日

小沢氏再登板に思う。

こんにちは、岩屋です。

小沢さん、やっぱり再登板でしたね。この間の民主党の顛末は正直、見ていてお気の毒なくらいに幼児的ではありましたが、結論から言って、この段階で小沢さんに代わりうるリーダーがいなかったということでしょう。それと同時に、「現在の国会状況の中にあっては、たとえ大連立に至らずとも、なにかしらの政策協議が必要だ」という点については、小沢さんの行動にも一定の理解が得られたからだと思います。

いずれにしても、今回の「大連立騒動」を通じて、これまで対立ばかりだった国会が少し、話し合いの方向へ動いてきたことは歓迎したいと思います。被災者支援法などがいい例ですね。お互いの案のいいところを持ち寄って成立させることができるようになりつつあります。

問題は「テロ特新法」ですが、これもなんとかしたいですね。民主党の中でも「給油活動容認派」は決して少なくないと思います。とりわけ、私も尊敬している長島議員などは、そのことを正直に言われた上で、極めて建設的な議論を展開してくれています。できれば、この問題についても政策協議の上で、民主党の考えも取り入れ、「修正可決」と行きたいところですが、たとえそれが無理でも将来の「恒久法」づくりについては、ぜひ民主党さんともしっかりと事前の協議を行なっていくべきだと思いますね。

民主党は参議院でたくさんの法案を出してきている一方で、衆議院から送られてきた政府案をいつまでも審議しないという行動に出ています。これは問題だと思いますね。張り切っておられるのはよくわかりますが、そもそも憲法が第二院たる参議院に何をどこまで期待しているのか、ということも冷静に考えてもらいたいと思います。

ご承知のように憲法は首班指名や予算審議において衆議院に優越性を与えています。このことからもわかるように、憲法は参議院に「チェック機能」を期待しているのですね。したがって、選挙の結果、多数を占めたからと言って、野党がドンドン参議院で自分たちの法案を可決して衆議院に押付けてくるというのは本来、第二院に期待されていることではないのだと思います。同様に、衆議院から送られてくる法案をいつまでも審議しないで放置しておくということも、参議院の本来の役割の放棄だという風に思うのですね。

「ねじれ」はたしかに国民の選択の結果です。だから、「政府与党が困った、困ったと言っているのは勝手な論理だ。国民の選択を無視している」というのが、野党の言い分なんでしょう。しかし、賢明なる国民の皆さんはおのずから衆議院と参議院の役割の違いも考慮に入れて選択をされていると私は思います。したがって、「不毛国会を生み出す」というのが先の国民の選択では決してなかったと思うのです。

遅かれ早かれ「審判の時」は来るわけで、そのときはそれぞれ堂々と政策を掲げて国民に信を問えばいい。しかし、その間、国会を遊ばせておくわけにはいきません。「ねじれ」の中から何を国家国民のために生み出すか。何度も言うようですが、これは与野党双方に与えられた課題だと思います。

そういう意味で、誰を責めるわけでも攻撃するわけでもなく、今回の一連の騒動の中からプラス材料を拾い上げて今後の国会運営に活かしていくことが大事だと思っているところです。

ではまた。どうぞお元気で。








Posted by たけし at 16:04│Comments(1)
この記事へのコメント
お疲れ様です。
私は、民主党はここ1年で成長していると思います、
政策立案もより具体的、現実的なものになっているんじゃないでしょうか、
自民党も参議院が過半数割れしているのでより柔軟な政策になっているんではないかなと思います、
福田さんが総理になられて、以前とちがう安心感がありますよね、
これまでのいろいろな懸案が解決していくような流れのように思います、
これからの政治の動きを期待をもって見ていきたいです。
Posted by sakapasakapa at 2007年11月08日 16:58
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