2008年04月24日

再議決が間近に迫ってきました。

こんにちは、岩屋です。

税制関連法案の再議決が迫ってきました。ここでやり損なうと政権が頓挫してしまいかねないということもあって、党内はいささか緊張しています。

誰しも好き好んで下がった税金を再値上げしたくはありませんが、国や地方の予算の歳入欠陥を回避するためにはやむをえない措置だと思っています。

党内の一部には「原案のままの採決」に慎重論を唱えるグループがいます。それもよくわかります、理屈の上では。しかし、民主党が「今年度からの暫定税率撤廃」という線を変えない限り、たとえ修正案を作っても宙ぶらりんになります。与党単独で採決しても再議決までにまた60日かかってしまう。これまでの民主党の対応を見る限り、残念ながら歩みよりは期待できそうにもありませんので、やむなく、ひとまずは原案どうりに採決することにしたわけです。

ただし、福田総理は既に来年度からの「一般財源化」を明言しており、与党としてもその方針を了承しています。必要とあらば、さらにこの方針を明確にするためのなんらかの措置を行なった上での採決になるでしょう。そこまで決める以上は、もはや引き返すことはいたしませんので、どうか今度の採決についてはご理解をいただきたいと思います。

一方の「後期高齢者医療制度」はようやく少し、制度の全容が知れ渡ってきたように思います。たしかに、不十分な点が多々ありますが、とはいえ、「朝令暮改」というわけにもいきません。当面はこの制度のまま運用して問題点は早期に改良し、そして、遠からず、社会保障制度全般の見直しの時期に合わせてさらに改善していくべきだと思います。

年をとれば、病院にもかかるし、介護も必要になる。新制度ではその両方の出費を合算して限度額を設けるなど、評価すべき点も多く含まれています。名称が適切でなかったり、周知が不十分であったりと、大変、ご不信をおかけいたしましたが、せっかく生み出したこの制度をよりよいものに育てていくことが大事だと思っています。

将来的にはやはり「社会保障カード」を創り、医療も介護も年金もそれ一枚で済むようにすべきだと思いますね。そして、制度自体もより簡潔でわかりやすいものにする。財源についてもまとめて消費税で賄うようにする。そういう改革が必要だと思っています。

再議決後の国会がどのようなことになるのか、この段階では予断を許しません。参議院での問責決議案は法的な裏づけがありませんからね。与党としては粛々とやるべきことをやっていくのみです。この夏のサミットが終われば、時の政治状況によって様々な判断がありえるでしょう。「常在戦場」を自分に言い聞かせながら、まずは目の前の仕事に全力を尽くしていきたいと思っています。

ではまた。お元気で。



Posted by たけし at 10:35│Comments(0)
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