2007年09月24日

麻生候補へのご支援、ありがとうございました。

自民党総裁選が終了しました。麻生陣営の終盤の盛り上がりからすると、最終的に200票は越えると思っていましたが、結果はわずかに届かず。197票でした。大方の予想からすると大善戦ではあります。しかし、負けは負けですからね。正直、とても悔しいです。

当初の「派閥談合」と卑劣な「ネガティブキャンペーン」がなければ互角の戦いだったと思います。自民党員の外側に大きく広がる国民の皆さんに届くメッセージを発信できたのは明らかに麻生さんだったと思います。

実際に党員投票の総得票では麻生さんが福田さんを上回りました。私の地元の大分県ではほぼダブルスコアで圧勝。三票の地方票をいただいたところです。麻生候補に熱い声援を送っていただいた皆さんに心から厚くお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

麻生太郎は実に「男」だったと思います。派閥談合に屈することなく、心無い中傷にも愚痴も文句も言わず、誠実に政策論争に徹し、笑顔を絶やさず、この選挙戦を戦い抜きました。あらためて惚れ惚れしましたね。今後、どういうお立場になられるのか、この時点ではわかりませんが、どうか、戦いの疲れを癒し、来るべき飛躍の時に備えて十分に英気を養ってもらいたいと願っています。

それにしても、今回、特に印象に残ったのは、秋葉原や新宿や、投票日には自民党本部にまで自主的に駆けつけてくれた皆さんの熱烈な応援でした。老いも若きも、男性も女性も、オタクもそうでない人も、本当に国民各界各層に麻生さん支持の輪が広がっていることを実感できたことは大きな収穫でした。

本当に大事なのはこういう支持層なんだと思います。自民党員の外側に大きく広がっている国民の皆様の共感を得ることができなければ政権は決して求心力を得ることはできません。それは小泉さんの時のことを思い浮かべれば明らかだと思います。

戦いが終わった以上は、福田新総裁のもとに団結して今後の政局に臨むことは当然です。しかし、一抹の不安は、福田さんが党内を治めるだけではなく、党の外側の層を納得させ、説得することができるかどうか、という点にあります。
麻生候補へのご支援、ありがとうございました。
「安定感がある」、「調整型である」というのが福田さんの最大のセールスポイントなのでしょう。しかし、一国のリーダーである以上は時に敢然と決断し、鬼のごとく断行するという厳しさを持たなければなりません。そして、何よりも国民の皆さんの支持と共感を得ることができなければなりません。「キャラが立ってないのがキャラ」と言われる福田新総理の今後に期待したいと思います。

先ほど、党の新四役の人事が発表されました。予想どおり、谷垣氏、二階氏、古賀氏が登用され、そこに伊吹文部科学大臣が新幹事長として加わりました。外相や防衛相のポストが動かないとなると、これで党内の派閥の領袖が津島さんや山崎さん以外、全員登用されたことになります。一言で言うと「論功行賞」でしょう。

だから悪いと言ってるのではありませんよ。派閥の領袖はむろん、政治家としてそれなりの力を持った方々ですからね。そういう意味では重厚な布陣という風にも言えるのでしょう。しかし、こういう「派閥翼賛体制」が果たして国民の共感を得ることにつながるのかどうか、一抹の不安が残るところです。

「敗軍の一兵」である私はとうに「冷や飯」を覚悟しております(笑)。おそらく国会対策副委員長を続けることになるでしょう。いよいよ来週から国会論戦が再開されます。思わぬ「休戦」が入ったので、民主党はじめ、野党の皆さんも手ぐすね引いておられるでしょう。私も気持ちを切り替えて来るべき論戦に備えたいと思っています。

ともあれ、この間、温かいお励ましや声援を送っていただいた皆さん、本当にありがとうございました。多くの勇気ある仲間とともに、遠からず、皆さんのご期待に応えることができるように一層、精進を重ねていきたいと決意を新たにしているところです。

ではまた。ようやく涼しくなってきましたね。季節の変わり目です。ご自愛ください。



Posted by たけし at 13:37│Comments(6)
この記事へのコメント
総裁選、お疲れさまでした。

「本当に大事なのはこういう支持層なんだと思います。自民党員の外側に大きく広がっている国民の皆様の共感を得ることができなければ政権は決して求心力を得ることはできません。それは小泉さんの時のことを思い浮かべれば明らかだと思います。」

まさに仰るとおりだと思います。

これからも麻生さんをはじめ岩屋さん、麻生陣営の皆様の
ご活躍を心よりお祈りいたします。

どうぞ御体ご自愛くださいませ
Posted by かな at 2007年09月24日 14:26
お疲れ様です。
いやー、結果的には良かったんじゃないでしょうか。
次につながりましたね、ここは勝たなくて正解でしょう。
応援してます、頑張ってください。
Posted by sakapa at 2007年09月24日 14:45
総裁選、大変おつかれさまでした。結果は残念でしたが、戦い前の不利な状況の中、麻生先生は自民党員のみならず、一般の人の心をかなりつかんだのではないでしょうか。
ふだんなら政治になかなか興味を持つことのない若者や無党派層の方に政治に関心を持つ機会を与えてくれた意味は大きいと思います。
マスコミによるイメージが大きく世論を左右する風潮が最近特に感じられますが、地道にひたむきに進んでおられる姿はきっと人々の心をとらえる・・と信じています。
(HN改名しました)
Posted by ぽるて at 2007年09月24日 18:05
お疲れさまでした!!
悔しい結果に終わりましたが
(福田さんに決まった瞬間、思わず涙がこぼれました…)
それでも笑顔を絶やさなかった麻生さんに切なさを感じつつも
結局はあの笑顔にまた癒され、パワーを貰ってしまいます。
また次がありますよね!!!!

派閥の力でおされた総理を私たちは総理とは認めません。
そして、派閥の力に屈した議員もまた、
絶対に支持しないつもりです。
民意を無視して派閥の長の命令に従った自民党の国会議員の方は
次の選挙では覚悟が必要そうですね。
そして、見るからに論功行賞と丸分かりの人事をしてしまった福田さんに
とても期待は持てそうにありません。。。
Posted by ROCK at 2007年09月24日 20:16
派閥談合がなければなんて発言をしてはいけません。
それだけの力がないと言うことです。
運がなかったというか、それも力(パワー)なんです。
あなたもここ一番で強い運を引き寄せられるようにしてください。
期待してるんですから。
Posted by しぇんしぇい at 2007年09月25日 11:38
はじめまして。今回の総裁選を見ていての自分なりの感想です。

最初に断っておきますが、私は積極的な自民党支持者というわけではあり
ません。ただ、今回の報道の仕方があまりにも作為的だったために、マスコ
ミに対する不信感がいっそう強くなっています。
ネットサーフィン(死語ですかね?)は好きですが、ほぼ情報収集のみで、
SNSユーザーではありません。2ちゃんねるはよく見ますが、ほぼ閲覧のみです。
そういう立場からの一意見と思っていただければ幸いです。

ニコニコ動画で北村さんと中川さんの演説を拝見させていただきました。
ご自分たちにふりかかるであろうリスクを覚悟しての発言に大変感動しました。
私もほぼ同意見です。
「行列のできる法律相談所」に麻生さんが出演された回も拝見しました。
バラエティー番組としても下世話な番組(面白いですがえげつなさに拍車が
かかっていると感じています)に麻生さんが出演されたことが驚きです。
本当に一生懸命がんばっていらっしゃる。信じられないくらいです。

勝負は正々堂々というのはほとんど理想論なのではないか、と思っていた
ところに今回の総裁選。まだ世の中は捨てたものじゃないのですね。
久しぶりにうれしい気持ちになれました。

私の住んでいるところから出ている自民党の方には正直言ってそれほど
期待はしていないので、選挙区が違うのが本当に残念です。比例区で自民
党を応援するしかないのかな、と感じてはいますが。

本当にお疲れさまでした。岩屋さんのご活躍を期待しています。
Posted by 長月 at 2007年09月25日 19:30
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