2007年10月13日

ゴア氏のノーベル賞受賞、素晴らしいですね。

こんにちは。ようやくクーラーから解放されそうにまで涼しくなってきましたね。実は僕は大変な暑がりなんです。したがっていつもクーラーを多用し、家族から厳しく注意されています。娘からは「パパは絶対に環境大臣にだけはなってはいけない」などと言われている始末です(笑)。要反省ですね。

その点、ゴアさんは偉いですねぇ。。。僕もあの映画を見て感動した者のひとりですが、あの世界一の温暖化ガス排出国アメリカにあって、この種の運動を勇気をもって展開されたことが今回のノーベル賞受賞につながったのでしょう。

ゴア氏のノーベル賞受賞、素晴らしいですね。
ゴア氏が大統領の夢潰えたあとも志を絶やさず、もっと大きなテーマに向かって走り続けたことに、私は感服しています。大統領以上の大きな仕事に挑戦しているという評価もできると思いますね。これを機にアメリカが世界の安全保障だけでなく、世界の環境保障においても先頭に立ってくれることを望みたいと思います。

さて、国会ですが、これで予算委員会や決算委員会での議論も終えて(参議院は来週ですが)、ようやく衆議院では各委員会が動き出すことになります。中でも最大の課題はテロ特措法の延長問題(実際には新法の制定ということになりますが)です。

国会でこの議論を聞いていますとね、正直、時にむなしくなるんです。「転用疑惑」だとか「流用疑惑」という議論が活発に展開されていますが、本当はもっと骨太の議論をしなくてはいけないんだと思いますね。要は世界の安全保障の問題について、今後、日本がどういう方針でどこまでかかわるか、という問題ですね。

そういう意味では小沢さんの言っていることは「骨太の議論」であることは間違いないんですね。少し、「国連信奉」が強過ぎると思いますし、「果たして国連の御旗があれば何をやってもいいのか」という点で疑義がありますが。。。いずれにしても、我が国はこれまでいつも「対処療法」の繰り返しでいろんなことを決めてきているだけですからね。ここらでそういった根本の議論をしたほうがいい。

しかし、それが決まるまでは何もしなくていいかというと、そうではないんだと思います。少なくともいまやっている程度のことは続けていかなければ同盟国からも国際社会からも相手にされなくなってしまう。「比較的安全なところに陣取って給油活動だけをやり、しかも当事国からも国際社会からも感謝されている」という意味ではよく考えられた活動ではあるんです、正直なところ。

なんとかこの問題を乗り越えて、そのあとは、我々が用意している自衛隊活用のための「恒久法(その場しのぎに作る特別措置法ではなくて、常に非常事態に備えているための法律という意味です)」制定へ向けて民主党さんとも同じテーブルについてしっかり議論をすべきだと思っているんです。

「国連が認めた活動であれば、そこへ参加して武力行使をしてもかまわない」というのは、実にスッキリした考え方だと思います。正直、「国の構え方」として私の好みにも合います。しかし、我が国にはこれまで背負ってきた歴史というものもありますからね。その反省の上に立って戦後の日本の歩みがあるとするのであれば、そこまで踏み込むのは果たしてどうなのか、とも思います。

これはなかなかにやっかいな議論ですね。時間をかけて、国民の声も聞いて、最終的には国際社会の支持や理解も取り付けなくてはならない課題です。今回は「給油活動、是か非か」という議論に終始せざるをえませんが、その中にも将来の根本的な議論のとっかかりを見出していかなければいけない、と思っているところです。

ではまた。どうぞお元気で。



Posted by たけし at 09:30│Comments(5)
この記事へのコメント
今アメリカで生活していますが、排ガスもそうですし、ゴミの分別という概念がないことにもビックリです。買い物袋も、一つのペットボトルを入れるだけなのに、無駄に2枚使ったりしてます。アメリカの環境問題に対する姿勢は、結構根深いですよ。なかなか時間がかかりそうです。

ゴアさんの受賞により、アメリカ政府が積極的に動いてくれれば良いのですが・・・。
Posted by もりゆき at 2007年10月13日 10:10
いつも興味深く拝見させていただいております。

今回の岩屋先生のゴア氏に対する感想は、政治家としては少しピュアすぎるかなと感じました。
不特定多数へ公開のブログですので、本心では無いのかも知れませんが・・・。

これからもご活躍を期待しております。
Posted by jam at 2007年10月14日 22:13
昨日の新聞記事に、ブッシュ大統領が「京都議定書は誤った政策だった」と演説で述べていたとの記事がありました。

ゴアとブッシュ、どちらがアメリカ国民の考えなのでしょうか・・・!!

現職には世界のリーダーたる資格は無いように思います・・。
Posted by 栄咲く at 2007年10月17日 15:38
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