2007年09月15日

「派閥足し算選挙」と頑固戦います!

こんにちは、岩屋たけしです。自民党総裁選が告示されました。もっとたくさんの候補者が出てくれるものと期待していましたが、結果はさにあらず。麻生さんと福田さんの一騎打ちとなりました。

問題なのはその選挙のあり様です。国会開会中に自民党の都合だけで国会を止めてしまっているわけですから、そんなに長く政治空白を作るわけにはいかない。とはいえ、国会議員だけで決めるようなやり方もよくない。議論の結果、当初は19日に予定していた投票日を23日までずらして、その間、各都道府県においてできる限り党員の意思を反映させようということになりました。

そこまではいいのですが、問題は、選挙が告示される前の段階から各派閥があれよあれよという間に福田さんの推薦を決めてしまい、国会議員票だけで言えば、まったく「多勢に無勢」の状況を作り上げてしまったことです。芝居の幕が上がる前に芝居を終わらせようとするかのような行為ですね。これで「木戸銭」を払え、などというのはまったくお客さんを馬鹿にした話だ。このような「派閥の足し算」だけで次期総裁を選ぶようなことになれば、自民党の再生は極めて難しいと私は思います。

加えて、麻生さんだけに「安倍続投」の責任や「安倍退陣」の責任を押し付けようとする卑怯な手段が講じられていることです。参院選の大敗後、谷垣派を除くすべての派閥の領袖がいち早く「安倍続投」を支持したのではなかったでしょうか。麻生さんが安倍総理を激励したことは事実でしょう。「小泉改革の影の部分への反発を食らったのです。貴方だけに責任があるわけではない。ここが踏ん張りどころです」と言ったのだと聞いています。

それが事実だしても、一国の総理の進退を決めるのはまさしくご本人のみ。人のせいにする話ではないでしょう。ましてや、過去二回の総裁選を戦い、前回は当の安倍さんとも戦い、その上、次のチャンスがあれば必ず出馬すると普段から言い続けている麻生さんが、どうして「辞めろ」などと言えるのでしょうか。それこそ自分のために「策を弄した」と言われかねません。麻生さんは決してそのようなことをする人ではありません。

「安倍総理の退陣の意向を事前に聞いていたのに何もしなかった」などと批判をする向きもあります。麻生さんが総理からその話を切り出されたのは所信表明演説が終わった直後だったそうです。当然のことながら「いま、そんなことをする時期ではないでしょう。テロ特の議論もこれからです。所信表明をやって代表質問前に辞めるなんて尋常ではない。ここは踏ん張ってください」と、このことを誰にも言わずに強く慰留をし続けたものの、とうとう最後まで総理の決意は変わらなかったという経緯だと聞いています。

これまた、麻生さん一人の責任でしょうか。そもそも前回の総裁選で安倍さんの人気を当てにして一早く勝ち馬に乗ろうと押しかけていったのは誰誰だったのでしょうか。麻生さんは敢然と安倍さんと戦い、敗れ、そして請われて潔く今日まで支えてきたのです。自分達の責任はケロリと忘れ、今回もまた「ポジション取り」のために前回以上の勢いで勝ち馬めがけて突進している各派閥の姿は誠に見苦しいと言わなければなりません。

麻生グループを除くすべての派閥が候補者の所信も政策も聞かないで福田さんの推薦を決めてしまったのですから、普通なら、選挙は終わったも同然なのでしょう。しかし、麻生さんは決して引き下がることはありません。そんなことをしたら、自民党はまさしく崩壊してしまいます。ここは「麻生さんの戦いこそが自民党を救う」という状況になりました。政策論争は今日、始まったばかり。明日には初めての立会い演説会も開催されます。選挙はこれからが本番です。麻生さんと一緒に、最後まで断固戦い抜き、派閥談合選挙を打ちやぶり、党員、国民の支持を得て、自民党を再生させていきたいと決意しています。

皆さんのご支援、ご声援をどうぞよろしくお願いいたします。




Posted by たけし at 18:50│Comments(8)
この記事へのコメント
おっしゃる通りと思います。
なんじゃこれー、ですよね、自民党さん。
今回はこれでも、次回に期待したいですね。
応援してますよー。
Posted by sakapa at 2007年09月15日 20:33
まさに、正論だと思います。
マスコミはすでに勝敗がついているような報道をしています。
政策を聞かないうちにもう決まっているのはおかしすぎます。
世界のリーダーはすでに40代、50代です。そこに70を超えて、なおかつ、政策も曖昧なリーダーが出て行って、国益を守れるのでしょうか。また、このまま福田さんになった場合、次は自民に入れないという国民が多いのも事実です。何より、暗くなりがちな日本には「明るい」リーダーが必要です。
たけしさん、麻生さん、是非ともがんばってください。
Posted by たけしさん頑張ってください at 2007年09月16日 10:02
テレ朝での各陣営二人づつのトークを拝見しました。
今回の総裁選こそクリーンでオープンな政策論争を期待しております。

ネガティブキャンペーンや人格攻撃が飛び交うような選挙活動にならないように、頑張ってください。

中川秀直氏のwebサイトに「改革の徹底こそ王道」という記事が掲載されています。
http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=657

ここが福田陣営との大きな違い・論点のように見えますので、そこあたり両候補に論戦してもらうと有意義ではないかと思っています。

両候補の声を聞いた感想は「実績と即戦力の麻生」「あいまい戦略・勉強中の福田」という印象をうけました。
Posted by 倫敦橋 at 2007年09月17日 10:56
はじめまして。このエントリを拝見し、岩屋さんの熱い気持ちを知り感動しました。全くその通りだと思います。私も麻生候補や、麻生応援団の皆さんを応援します。思いを同じくする方は全国にたくさんおられると思います。劣勢が伝えられますが、ぜひ全力で頑張ってください。

残念な事にこれまでの報道では、まるで麻生さんは悪役のように報じられています。熾烈な情報戦の一環なのでしょうが、これらに負ける事なく、しっかりと反論していただきたいと思います。

また政策についても、麻生さんの具体性をしっかり訴え、各派閥に配慮してなのか抽象的な福田候補との違いを訴えてほしいと思います。

さて、岩屋さんが今夜News23に出演なさるとか。片山議員も出演と聞きました。13日でしたか、彼女は「麻生氏は自民党を元に戻そうとしている」とワイドショーで話しています。確かに復党問題では方向性が違いますが、曲解もいい所です。いつの間にか「自民党を立て直す」が、「元に戻す」にすり替えられてしまっているのです。私は悔しくてなりません。どうかこうした誤解を解く努力もお願いしたいと思います。
Posted by 岩屋さん頑張って! at 2007年09月17日 17:09
 高松、大阪での麻生さんの演説みました。両者の人気が人目で分かりましたし、今回のことで麻生さん、そして麻生さんを押すグループの先生方の魅力を再確認できました。今の日本には、麻生さんのような明るいキャラクターが必要です。若者にまた高齢者にも夢を与えること、メッセージを発信すること、これも政治家の大きな役割であると思います。
 しかし報道では(これもどこまで信じていいか分かりませんが)福田さんが圧倒的有利であるとの由。自民党には心底失望しています。空恐ろしい、権力への執着。福田さんが総裁になったら、多分次回は自民党には投票しないと思います。それでも、たけし先生や麻生太郎さんには、頑張って欲しい。応援しています。
Posted by 通りすがりのものです at 2007年09月19日 00:23
私の県では党員投票がありません・・・。

あれば麻生さんに一票入れることができたのですが残念です。

福田さんも嫌いじゃないんですが、派閥が推薦を早々と決めたものだから、悪役キャラになっちゃいました・・・。陣営の戦略ミスとしか思えません・・・。

国会議員20人対300百の差は、永田町の自民党の先生だけの話であって、党員や国民の投票があれば、僅差で競り合っていると思います・・・。

最期まであきらめずに頑張ってください・・・。

津島派ですが応援している鳩山さんにも宜しくお伝え下さい・・・。ではでは、岩屋さんの報告を期待して待っています。
Posted by ある自民党員 at 2007年09月20日 19:54
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